いちごミルクと羊と、春色の中島

2025年05月25日

 朝の空は少しかすんでいて、やわらかい風が吹きはじめる。今日はずっと楽しみにしていた"羊に会う日"。前の晩からわくわくしながらお弁当を用意していました。メインはふんわり卵のオムライス。ケチャップライスを包むように焼いた卵の色が春の光に似ている。瓶には甘く煮たいちごを詰めた。砂糖といちごが静かにふつふつと煮えていく音が、台所の朝を満たしていきます。友人が大好きな甘いミルクを注いで、いちごミルクの完成。

※いちごミルクは以前から飲んでいた好きなお店のボトルを再利用しています!

 公園につくと大きな羊たちのお家には、白い羊たちが草を食みながらのんびりと歩いていました。毛並みが風に揺れて光を反射し、近づいてくる羊と目が合うと、大きな声で「メェ〜〜〜」と泣き叫ぶ羊。その隣で私の友人も鳴き真似をしていて、本当にお腹を抱えて笑いました(笑)

あの羊がいる穏やかさに触れると、心が静かに整っていく気がします。

 今回の旅では洞窟湖の近くまで足を延ばし、そこから小さな船に乗って中島へ向かいました。湖面を滑るように進む船の音が、透明な水に溶けていく。中島に降り立つと、湿った土の匂いと木々の影が。途中下船して島の小道を歩き、ベンチに腰をおろして二人で船を眺めました。友人が「こういう時間がいちばん好き」とつぶやきその言葉にうなずいたのを覚えています。

ロープウェイで山頂近くに行ったり、地球岬にも行きました。

 夕方は室蘭へ。港の風に混じる香ばしい匂いにつられて、室蘭やきとりを頬張ります。炭火の香りとタレの甘さが心まで染みますね。宿泊したシャトレーゼのホテルで、すぐにプールへ。水の中で笑い声が反響して、まるで時間までも弾んでいるようでした。

羊、いちごミルク、船、やきとり、プール。どれも小さな出来事なのに、ひとつひとつが色や香りをまとって記憶の中に残っていくほど本当に楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいます。あの日の羊の穏やかな瞳を思い出すと、今でも少し呼吸がやわらぎます。またいつか、あの丘の上で春の風を感じながらピクニックをしたいです。

¨̮⃝ Several photos of me taken by a friend ¨̮⃝

 旅は、特別な場所へ行くことや、壮大な計画を立てることだけが目的ではありません。

ただ「好きなもの」に会いに行く、それだけでいい。
好きな風景、好きな味、好きな人。
それらに出会うたびに、心は少しずつ満たされていきます。

私は友人をいつもカメラで追いかけ、どんな表情をしているのか写真に収めて、見返す時間が大好きです。そのため友人のカメラにも、私が友人を撮っている姿がポツンと写っていて、いつもその写真を見ると、その場所にいる自分の感情やその時見えていた風景を思い出します。

特別じゃなくても、ちゃんと自分の心が動く旅なら、それがいちばんの旅だと改めて思いますね。

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